きらり鍼灸マッサージ院のギックリ腰治療 2024年9月8日
みなさんギックリ腰というものを御存知でしょうか?なったことのある方ならわかると思いますが、急に激痛のために動きが取れなくなる、ひどい場合は立ち上がることもできなくなる、非常に怖くて厄介なものです。かくいう私も過去に何度かやったことがあります(いまではストレッチでだいぶ防げていますが)。ではギックリ腰とはいったい何なのかというと、レントゲンやMRIでも異常が見られず、急にでる腰の激痛で動けなくなる状態の総称を指します。画像診断で異常がみられない場合、どこに異常があるのかという話ですが、多くは腰の周辺の筋肉が原因になります。そしてその中でも最も多いものが「大腰筋の痙攣」です。大腰筋は焼肉でいうとひれ肉の部位です。ひれ肉は柔らかい肉の代表ですが、なぜ柔らかいかというと四つ足の動物は体重を四か所に分散するためであって、二本足で上半身の様々な動きを支える人類にとってはめちゃくちゃ負担のかかる筋肉であり、非常固くなっていることが多い筋肉です。腰椎の両側から足の付け根の大腿骨小転子に付着しますが、文字通り大きな腰の筋肉なので大きい分痙攣した時の痛みも激しいものになります。また体の深いところに位置し、横隔膜(焼肉でいうとハラミ)の近くに位置するため、咳やくしゃみで腰に響きます。姿勢は大腰筋を伸ばすと痛いため前かがみになりゴリラのような姿勢になります。さて、治療の話になりますが、大腰筋単独で痙攣している場合は、腰の痛む箇所を体の表面から押しても深部にある大腰筋までは思うように力が伝わりにくく、表面近くにある脊柱起立筋に力が加わるだけで、背部からでは原因筋である大腰筋にアプローチができません。最近では腹側から大腰筋にアプローチする人もあるようですが、腹側にも腹筋があり、鍼で直接アプローチすることにはかないません。当院では神戸の二天堂の中野保先生直伝の北京道式鍼をおこない、この深層筋まで届く3寸(約9cm)の中国鍼を使用してダイレクトに大腰筋にアプローチすることができます。3寸の長い鍼を使用する鍼は学校では習わないもので、新たに知識や技術を習得する必要があるので、浜松周辺ではこの3寸鍼を使用する鍼灸院は当院以外で聞いたことがないです。ギックリ腰やなかなか治らない腰痛でお悩みの方は、ぜひ一度当院の鍼治療をお試しください。